0線の映画地帯 鳴海昌平の映画評

「スーダラ節 わかっちゃいるけどやめられねえ」




弓削太郎「スーダラ節 わかっちゃいるけどやめられねえ」、

川口浩と川崎敬三は田舎から上京して大会社に入るが、ケチな性分を発揮しながら出世競争に駆り出され、女性問題も減点される状況の中、田舎の彼女が訪ねてきたり色んな女と知り合っていく。

そんな中、川口は死んだ夫が川口と瓜二つの子持ちのOLと仲良くなり、女の娘の仮の父親を演じるようになる。





東宝のクレージーキャッツ映画の前に大映で作られた青島幸男原作のサラリーマン喜劇。

しかし植木等やクレージーキャッツは脇で出てきて歌ったり芝居するだけで、基本は川口浩と川崎敬三主演のよくあるサラリーマン風刺喜劇映画であり、東宝で後に作られた植木主演作他のクレージーキャッツ映画と較べるとかなり地味だしクレージーキャッツの持ち味があんまり出ていない映画である。

この地味さ故にクレージーキャッツ映画は後に東宝でテコ入れされて作られるようになり、植木等主演で映画史と時代を華やかに彩る人気シリーズとなったが、この映画は言わば後の東宝人気シリーズの、大映における試行錯誤中の試作品的な感じがする。

川口も川崎も脇のハナ肇も悪くないがやはりちょっと地味な出来の一篇。 2014/11/04(火) 00:00:49 大映 トラックバック:0 コメント(-)

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