0線の映画地帯 鳴海昌平の映画評

「バットマン リターンズ」




ティム・バートン「バットマン リターンズ」再見、

ゴッサムシティのサーカスギャング団から奇形ゆえに排除されたペンギン=ダニー・デビートは実業家のクリストファー・ウォーケンと組んでゴッサムシティを支配しようとする。

ウォーケンの秘書ミッシェル・ファイファーはウォーケンの計画に気づいた為ビルから突き落とされるが、猫の魔力が作用してキャットウーマンとなる。

バットマンはペンギンやウォーケンと戦い、キャットウーマンとも対峙する。





後々の名作「ダークナイト」と双璧を成すシリーズ最高傑作の一つ。

悪役側の哀しい人間ドラマに比重が置かれ、バットマンは寧ろ脇役である。

特にキャットウーマンになるまでのミッシェル・ファイファーの描写は孤独な女のノワール悲劇のようで胸に迫る哀しさがある。

このミッシェル・ファイファーは見事な名演だと思う。

9・11のテロ以降のアメリカの現実を背景にしているような「ダークナイト」の世界を覆う深い闇の気配も凄ざまじかったが、こちらはバットマンという大きな荒唐無稽の舞台で、人間自体の人生の哀しみにまつわる暗黒ノワール映画をやっているような、心に残る傑作な一篇。 2014/10/21(火) 00:30:01 外国映画 トラックバック:0 コメント(-)

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