0線の映画地帯 鳴海昌平の映画評

「アドレナリンドライブ」




矢口史靖「アドレナリンドライブ」再見、

レンタカー屋の安藤政信と看護士の石田ひかりはあまりうまく生きられない人生を送っていたが、ある時ヤクザの裏金二億円を奪い、ヤクザに追われることになる。




矢口史靖の犯罪喜劇映画。

元々こういう偶然に偶然が重なり奇妙な展開を迎える喜劇を得意としてきた矢口だが、設定がタランティーノ登場以降に流行り出したノワール系クライム活劇的なものになればなったで流石にピッタリ作風がハマり、もうちょっと世界的に評価が高くてもいいとすら思える映画である。

劇場公開時は単館系の劇場で見たが、それが意外に思えたほど娯楽映画としてよく出来ているなと思ったものだ。

こういう題材が元々好きなのもあるが、後の矢口のメジャー系出世作「ウォーターボーイズ」や「スウィングガールズ」なんかよりよっぽど好きな映画である。

安藤政信も石田ひかりも半端な若者役を好演しているし、脇の人物たちのエピソードなども中々いい。

偶然が偶然を呼ぶ喜劇展開と、持続的な運動感が感じられるクライムアクションの融合ぶりに出色な面白さがある秀作な一篇。 2014/10/14(火) 01:31:44 その他 トラックバック:0 コメント(-)

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