0線の映画地帯 鳴海昌平の映画評

「クロスファイア」




金子修介「クロスファイア」再見、

念動発火能力を密かに持つ矢田亜希子はそれ故に孤独だったが、ある時同僚の伊藤英明の妹がレイプされ殺されたことで矢田は自分の能力を使って復讐する。

そこから矢田は警察と謎の殺人集団から追われることになる。





宮部みゆきの原作を映画化した作品。

題材からしてこれをSFチックな特撮映画にしたというなら、派手な発火シーンは悪くないし、恋愛映画とSF的活劇の融合具合もまあまあだが、極悪人を憎む復讐感情が強烈な題材なわりに浮ついた映画に見えるのはSFと特撮と恋愛と殺戮の物語である、それぞれの要素が妙にまったりまとまっている緩さがあるからだろうか。

謎の殺人集団の描写をもっと掘り下げてダークかつ血なまぐさく描くだけで矢田の孤立した殺戮者ぶりや終盤の派手さに深みが出たと思えるだけに、もうちょっと題材の血なまぐさくも憎悪に満ちた暗黒感をこってり出した方が良かったように思える惜しい一篇。 2014/10/11(土) 00:54:01 東宝 トラックバック:0 コメント(-)

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