0線の映画地帯 鳴海昌平の映画評

「名のない男 破壊」



一倉治雄「名のない男 破壊」再見、

草刈正雄は刑事だが覆面捜査官としてヤクザの抗争の合間に潜入することになる。

そこでチンピラの金山一彦と絡むことになるが、組織の間を暗躍する。



大藪春彦の初期作の東映Vシネマ化作品。

草刈正雄はこれ以上ないほど役に合っていて、日活アクション時代の小林旭をさらに都会的に洒落のめしたような個性でいいのだが、お話が軽すぎる上に大藪の初期ハードボイルド作を筋だけ持ってきたような軽々しい映像化なのでなんとも安っぽいありがちな作品になってしまっていて惜しい。

「あぶない刑事」を撮っていた一倉治雄ではなく村川透や東宝ニューアクションの西村潔辺りが監督していたらもうちょっと粋さとバタ臭さの感じられるハードボイルドアクションになったろうし、それにより大藪原作も草刈正雄の適役ぶりも報われたろうにその辺がなんとも残念である一篇。 2014/10/07(火) 00:46:38 Vシネマ トラックバック:0 コメント(-)

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