0線の映画地帯 鳴海昌平の映画評

「死国」




長崎俊一「死国」再見、

夏川結衣は高知県の実家がある村に帰ると幼なじみの栗山千明が死んだことを知る。

栗山の彼氏の筒井道隆はまだ立ち直っていなかったが、夏川との間に淡い恋愛感情が生まれる。

栗山の家は霊と交信出来る家系で栗山はその交信中に死んだのだが、母の根岸季衣は四国八十八箇所を逆に回る逆打ちで跡取りだった栗山を甦らせようとしていた。

村では奇妙な現象が頻発する。




因習にまつわる幽霊系ホラー映画。

冒頭のタッチに映画っぽいワイルドさが感じられるが、お話が進んでいくと長崎俊一らしさは薄くなり、有りがちな展開を迎える。

まだ栗山千明は今ほど有名ではない頃なので不気味な役に合っているが、この手の映画はおとぎ話的短絡から中々抜けられないので、おどろおどろしさを多少出そうとはしているが全体的にはイマイチな出来である。

冒頭のタッチを幽霊ホラー映画の不気味感に高めればよかったのに、原作のあるJホラー系というものに縛られているのか、段取りチックな展開が面白くなくて映画自体もう一つである。

特別ダメな映画でもなく美点も少しあるが、傑作とはとても言えない一篇。 2014/09/27(土) 01:20:17 東宝 トラックバック:0 コメント(-)

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