0線の映画地帯 鳴海昌平の映画評

「バッド・デイズ」




ジョン・アーヴィン「バッド・デイズ」何度目かの再見、

ハーベイ・カイテルはLAで仲間と組んで強盗をやるプロの強盗だったが、若いスティーブン・ドーフと組み裏切りに遭う。

怒りに燃えるカイテルはドーフへの復讐のため行動を開始する。





強盗映画としては出色な出来の秀作。

元々はジャン・ピエール・メルヴィルの「賭師ボブ」の現代版だが、メルヴィル版も昔見ているけど、そちらより好きな作品である。

まずカイテルら中年の強盗団がカフェに集まって計画を話すシーンが実に、その佇まいがいい。

スティーブン・ドーフの裏社会との繋がり描写もいいし、復讐に一人乗り出すカイテルがシボレーに乗って地味な生活をしながら徐々に静かな怒りをたぎらせてドーフに近づいていく描写などにもスタイリッシュとはまた違うなんとも渋い犯罪映画らしいフェロモンとリアル感があって素晴らしいとすら思える。

お話はシンプルだし何度も語り直されているような定番なものだが、それをLAの犯罪映画独特のフェロモンを撒き散らして描いているテイストがとてもいい。

リアルなラストには北野武映画的残酷感もあり、実に得難い犯罪映画の秀作の一篇。 2014/09/20(土) 01:20:41 外国映画 トラックバック:0 コメント(-)

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