0線の映画地帯 鳴海昌平の映画評

「ミスター・ルーキー」




井坂聡「ミスター・ルーキー」再見、

200X年、阪神タイガースの試合に謎めいた虎の覆面投手が現れ阪神を勝利に導いていた。

この投手はホームの試合しか登板しなかったが、その正体はサラリーマンの長嶋一茂だった。

昔肩を壊してプロを断念したものの謎の中国人に塗られた薬で回復し豪速球が投げられるようになったのだった。

長嶋は正体を隠している会社でこの覆面投手=自分絡みのビールを出す企画に関わるが、結局そのため甲子園以外でも投げなくてはならなくなり、疲労から負けがこみだし二軍に落ちる。



長嶋一茂主演の野球映画。

プログラムピクチャーが消えた時代にプログラムピクチャー的コテコテをやってるような映画だし、2000年代につまらなくもないが大して面白くもない映画ばかり作っていた井坂聡作品だが、それにしては中々締まった出来で、定番な内容と展開だが悪くない映画である。

長嶋一茂も元プロ野球選手だが好演しているし、サラリーマンにしてプロ野球のヒーローという役どころに、長嶋茂雄の息子という重い十字架を背負いつつも、そうプロ野球で華々しく活躍出来たとは言い難い一茂の現実も重なって見え、そこに少々リアル感もある悪くない一篇。 2014/09/06(土) 02:13:18 東宝 トラックバック:0 コメント(-)

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