0線の映画地帯 鳴海昌平の映画評

「パリでかくれんぼ」




ジャック・リベット「パリでかくれんぼ」再見、

三人の女性は色々問題をそれぞれ抱えていたが、自分を探しながら冒険していく。




ジャック・リベットのミュージカル仕立ての自分探し映画。

しかし日本の自分探し映画のような暗さや辛さはあまりなく、色々悩みながらも冒険の旅に出てるような明るめな楽しさで、ミュージカル仕立てなシーンと少女の青春映画をヌーベルヴァーグ的活劇性で流麗かつコミカルに描いている。

別にかくれんぼの映画ではないが、アクションの連鎖からして、そんなタイトルが合わないこともない。

年取ったアンナ・カリーナが枯れた味すら出して出演している。

ミュージカル風シーンのカメラワークはかなりよいが、これが他のリベット映画なら気の遠くなるようなリハーサル的長さで運動を持続させてしまうところをわりといい感じの長さにまとめている。

それでも上映時間は長いがこれでもよくまとめた方だと思う。

リベット映画的自由さとヌーベルヴァーグ精神としての運動の持続が破綻ギリギリで抑制されているから、リベットの真骨頂の作品とは言い難いが、それでもなんとか全体的に弾けた楽しさが出ているわりと佳作な一篇。 2014/07/08(火) 01:25:05 外国映画 トラックバック:0 コメント(-)

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