0線の映画地帯 鳴海昌平の映画評

「ザ・テロリスト」




ウーヴェ・ボル「ザ・テロリスト」再見、

ブレンダン・フレッチャーは冴えない孤立した生活をしながら地球の温暖化問題やら日常的な怒りやらで世界を憎悪しだし、ついに自ら武装してテロリスト的な殺戮を開始する。


ウーヴェ・ボルの最高傑作。

評判がいいとは言えない監督だったが、この手の題材がハマる監督らしく、これ一作でただのボンクラ監督ではないことを完全に証明してしまった。

ウーヴェ・ボルという人が今や世界中で起きている訳の分からない殺戮事件の犯人と紙一重のパーソナリティだから強烈なリアリティで大量殺戮に暴発する男を描けるのか?と思えるほどの描写になっている。

主人公の言うことなど訳がわからなすぎて理解されはしないだろうこともその愚かさも描いている。

しかし何と言っても大量殺戮シーンの凄さは圧巻である。

もう殺戮の迫力だとか映画のリアリティ云々だとかを超えた、まるで現実に大量殺戮をやった奴が殺戮中に撮影した映像をまんま流してるのかと思えるほどの不気味極まる描写であり、全く尋常ではない映画である。

ウーヴェ・ボルはこれの続編を企画したり、似たようなテロ的活劇も作っているが、これは実に異様な怪作の一篇。 2014/05/31(土) 00:09:48 外国映画 トラックバック:0 コメント(-)

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