0線の映画地帯 鳴海昌平の映画評

追悼 鈴木則文




鈴木則文監督が亡くなった。

日本が世界に誇る最強の監督だった。

「トラック野郎」シリーズが有名だが、寧ろ同時期の「ドカベン」の怪作ぶりに驚いたし、「百地三太夫」の秀作ぶりや、特に「コータローまかりとおる!」のぶっ飛びに物凄さを感じたものだった。

その他「シルクハットの大親分」のデタラメぶりは最高だし「女番長ブルース」二作や「恐怖女子高校」二作、「女番長」や「女番長ゲリラ」や「不良姐御伝 猪の鹿お蝶」などの東映PV路線の作品は則文らしさと展開の面白さに加えて、剥き出しで戦う女どもの生々しい生の発露も素晴らしく、やりすぎなバカバカしさが女番長たちのやけっぱちな生き様の迫力を増幅させてもいた。

「忍びの卍」は鈴木清順映画と双璧の異色さだし、「エロ将軍と二十一の愛妾」などエロとバカの喜劇をラスト革命的な結末で落とし前をつける意地すら感じられた。

「お祭り野郎 魚河岸の兄弟分」のバラエティ感は則文監督らしさ満点である。

東映任侠映画脚本の名手であり、徹底した娯楽映画精神からバカとエロと暴力と人情と生々しい生が炸裂していた。

本当に凄い偉大なる監督だった。

鈴木則文さん、ご冥福をお祈り致します。 2014/05/20(火) 01:14:29 R・I・P トラックバック:0 コメント(-)

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