0線の映画地帯 鳴海昌平の映画評

「夕陽に向かって走れ」

夕陽に向って走れ [DVD]夕陽に向って走れ [DVD]
(2012/05/11)
ロバート・レッドフォード、キャサリン・ロス 他

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エイブラハム・ポロンスキー「夕陽に向かって走れ」再見、

インディアン青年・ロバート・ブレイクは結婚を彼女の父に反対されて揉め、父を殺してしまい恋人と逃亡する。

その後、ブレイクを殺そうと追っ手が後を追ってくる。



実際にあった事件を元に映画化された作品。

ニューシネマの気運が高まっていた時代らしい題材だが、監督はかって赤狩りにあい、20年ほど映画を撮れなかったこれが59歳にして監督第二作目のエイブラハム・ポロンスキーである。

だからこのアメリカの病根を撃った映画とも呼ばれる実話の映画化の内容は打ってつけとも言えるが、しかしそれ以上にもう西部劇が終わっていた時代に実に得難い西部劇の叙情を撮り得ている描写が素晴らしい。

というか映画としての有機的な動きの魅力がハンパなく見事で、どのシーンも映画としての堂々たる運動感と風格が感じられるところがいい。

だからあまりニューシネマ的流れの映画という風には見えない古典的な映画性漲る作品であり、そういうところが出色であり素晴らしい一篇。 2014/05/11(日) 13:41:10 外国映画 トラックバック:0 コメント(-)

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