0線の映画地帯 鳴海昌平の映画評

「不倫旅行 恥悦ぬき昇天」

友松直之「不倫旅行 恥悦ぬき昇天」、

亜紗美は妻がいてもうすぐ子供が産まれる中年男とお別れ不倫旅行に行くが、車の中でも絡む。

その後着いた温泉には若い若旦那がいて接客してくれ、後で女将とその妹もやってくるが、風呂に入った亜紗美は幽霊を見て若旦那にしがみつき、そのまま若旦那を誘惑してしまう。

一方中年男の方も亜紗美が風呂に行って居ぬ間に女将とその妹と絡んでいたが、その後この旅館の人間の真相が明らかになる。




艶笑喜劇と怪談話がミックスした映画。

前半、多少幽霊の話は出るが、しかしながら途中はあまりにも開放感満点というかサービス精神満点の絡みのシーンの連続に次ぐ連続となり、ほとんど草食男子批判をしながらの洋ピン並みに絡みだらけのシーンになるのだが、旅館の人間たちの真相が発覚すると後半急に怪談話になっていく。

とは言え、そこもそう深刻にはならず、まるで落語的に怪談を語るように前半の伏線が効いて終わっていき構成が中々うまい。

普通怪談話は土地の人間が二カ所に出てきてたら、どちらかが幽霊という設定が多いが、別々の場所で会った者がどちらもむこうが幽霊だと言ってるような展開のさせ方が中々いい。

それが、そのまま最後のオチに繋がっていくところも悪くない。

艶笑喜劇を怪談話にしているのか、はたまた怪談話をパロディにして艶笑喜劇に持っていっているのか、その両方の要素が綱を引き合っているような語り方と構成なのがちょっと面白い。

その意味では洋ピン並みに絡みだらけのサービス満点映画なのに、わりと芸がある一篇。

怪談 牡丹燈籠 (岩波文庫)怪談 牡丹燈籠 (岩波文庫)
(2002/05/16)
三遊亭 円朝

詳細を見る


2014/05/06(火) 13:40:19 その他 トラックバック:0 コメント(-)

トラックバック

トラックバックURLはこちら
http://shoheinarumi.blog18.fc2.com/tb.php/1518-c8269e63