0線の映画地帯 鳴海昌平の映画評

「あんなに愛しあったのに」

 「あんなに愛しあったのに」エットーレ・スコラ 「あんなに愛しあったのに」エットーレ・スコラ



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エットーレ・スコラ「あんなに愛しあったのに」、

第二次大戦中のレジスタンス仲間として友情で結ばれた三人の男は、それぞれその後、救護の仕事や弁護士助手、教師の職につくが、ある時天使のような女性が現れて三人とも彼女の虜になる。

それから30年の間、男たちには様々な葛藤があった。



エットーレ・スコラのイタリア青春恋愛映画。

途中フェリーニの「甘い生活」へのオマージュのようなシーンもあり、マルチェロ・マストロヤンニも出ているが、公開当時かなり評判がよかったものの、劇場に観に行ってみるとどっちかというと感傷的ないい話系の地味な作品だなと思った。

まあアルマンド・トロバヨーリのサントラはいいが、その地味さは丁寧な群像劇ゆえとも言えるし、青春恋愛映画らしさがよく出ているからとも言えるのだが、逆になんてことない映画と言えばそうも言えるオーソドックスな作品でもある。

男たちの友情と青春って話が妙に幼く感じられるところもあり、少しありがちな青春映画にも思えるのだが、この青っぽさがヌーヴェルヴァーグ映画の青さのようにヒリヒリする痛さという感じではなく、昔の日活青春映画のようにちょっと甘く思えるところがイマイチなのかもしれない。

歴史を通して青春と恋愛を描く文芸調の映画は日本でもよく作られてきたが、それに較べれば大味感がなく、ちゃんと出来てるとは思うが、そう傑作とも思えないところもある。

その意味では、まあまあな出来の映画だと思う一篇。


あんなに愛しあったのにあんなに愛しあったのに
(2013/07/17)
アルマンド・トロヴァヨーリ

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2014/04/27(日) 13:43:56 外国映画 トラックバック:0 コメント(-)

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