0線の映画地帯 鳴海昌平の映画評

「女優霊」

女優霊 [DVD]女優霊 [DVD]
(2010/11/26)
柳ユーレイ、白鳥靖代 他

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中田秀夫「女優霊」再見、

新人映画監督の柳ユーレイはデビュー作の映画を撮影するとそこに別のフィルムが混ざっていることに気がつく。

だがその映像にユーレイは見覚えがあった。

その後撮影現場では不思議なことが起こっていく。





かってJホラーブームの先鞭をつけたホラー映画。

しかしこれが自分にはさっぱり怖くもなく大して面白くもなかったため、結局何本その後作られるJホラーを見ても、黒沢清作品以外にはさっぱり興味が持てなかった。

その意味ではJホラーに自分がノれない先鞭をつけた映画でもある。(苦笑)

この映画の前に元になったとされる「邪願霊」という作品があり、それも先に見ていたのだが、こちらもあんまり面白いとは思えず、結局黒沢清のホラーはあんなに面白いのに、何で他のJホラーは「呪怨」シリーズのVシネマ版も含めてああまで大して面白くないのかという疑問ばかり湧く。

まあその後、白石晃士は「オカルト」他で頑張った方だとは思うが、いずれにしても怖くもないホラーを面白いとはやはり言えず、結局今や下火になったが、今でも何であの程度のホラーにやたら大騒ぎした風潮があったのか全く疑問である。

この映画も露骨かつこれ見よがしにではなく、丁寧にこけおどしてるのはわかるのだが、結局だから何だ?という退屈さで終わってしまう。(中田監督の才気は伝わってくるのだが)

幽霊役の女優さんも悪くないと思うが、結局何てことない映画としか言いようがない。

Jホラーブームによって、様々なホラー映画へのアプローチがグローバルに広がったことは、まあ広がらないよりは良かったのかもしれないが、正直怖くもないホラーばかり見せられて大した成果があったとは個人的にはとても言う気がしない。

「リング」や「呪怨」シリーズを劇場へ見に行った時の大騒ぎもさっぱりシラけた方だが、この映画には怖くもないホラーを高邁な屁理屈で怖い映画だと認定させようとした動きもあって、その辺りにも実に鼻白んだ覚えがある。(中田監督の才気を賞賛する意味でそれをやっているものはいいのだが)

どれだけノー書きタレたって怖くもないホラーを傑作とは言わん、とずっと言ってきたが、これからも延々言うしかないだろう。

そんな怖くもないのに世間が大騒ぎしただけの大したことないホラー映画の一篇。
2014/04/04(金) 13:42:12 その他 トラックバック:0 コメント(-)

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