0線の映画地帯 鳴海昌平の映画評

「白い婚礼」

白い婚礼 <デジタル・リマスター版> DVD白い婚礼 <デジタル・リマスター版> DVD
(2012/05/02)
ヴァネッサ・パラディ、ブリュノ・クレメール 他

詳細を見る


ジャン・クロード・ブリソー「白い婚礼」再見、

ヴァネッサ・パラディは親ほど年の違う哲学教師と恋に落ちる。

教師も後ろめたさを感じていたがパラディとの恋愛に埋没していく。






ジャン・クロード・ブリソーの恋愛映画。

ブリソーは実際に教師をしていた人なのでこの映画の哲学教師はブリソーの分身かもしれないが、そんな監督の出自を知らずともそんな感じは伝わってくるであろうし、教育現場の問題点にも触れている。

ヴァネッサ・パラディが脱いだ話が一番公開時の話題だったが、まあそういうのは今でも日本でアイドルが脱いだり際どい濡れ場を演じると一番の商品的目玉になるからこの映画もご多分に漏れずといったところで、ヴァネッサ・パラディにさして興味のないこちらには正直どーでもいいことである。(苦笑)

しかしパラディは複雑な家庭環境で育った少女が中年教師に恋してしまう役を中々好演しているし、今ではシンプルな設定の中年男と少女の恋愛映画だが、映画全体に満ちている繊細にしてどこか爽やかなメロウさ漂う気配とタッチが悪くなくて、それがこの映画の感触的な魅惑として一番出色な点になっている。

この手の題材は日本では70年代の東宝青春恋愛映画やにっかつロマンポルノが得意としていたし、ブリソーのこの映画もタッチやテイストは違うがタイプとしては同じジャンル&タイプの映画に思える。

だがこの映画の後、この手の題材はVシネ・ロマン&エロスの方で量産されたし今も作られているが随分ジャンルとしては下火になってしまった。

大方量産された作品もまあソフトなAV程度のものが多いが、しかし中にはそんな枠組みでも安藤尋や田尻裕司、亀井亨他などが奮闘してきたところもある。

またピンク映画系の監督にもこの手の題材には秀作がよくあるので、そういう意味では王道パターンの内容の映画とも言える。

ブリソー独特のタッチにネオ・ヌーヴェルヴァーグ的感触もある一篇。
2014/02/25(火) 13:52:03 外国映画 トラックバック:0 コメント(-)

トラックバック

トラックバックURLはこちら
http://shoheinarumi.blog18.fc2.com/tb.php/1485-a3bcf8bf