0線の映画地帯 鳴海昌平の映画評

「私刑警察」

私刑警察(字幕スーパー) [VHS]私刑警察(字幕スーパー) [VHS]
(1990/04/21)
アラン・ドロン

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ジョゼ・ピネイロ「私刑警察」再見、

パリで暗黒街のボスが大量に殺される事件が起こる。

アラン・ドロンの部長刑事は事件捜査に乗り出すが、その後私刑警察を名乗る一派と戦うことになる。





アラン・ドロン製作、脚本、主演のジャン・ギャバンに捧げた映画。

しかしどこか日本で言うならVシネマのスター俳優の製作、脚本、主演作のような地味さが感じられる映画である。

ハリウッド映画ほど大きく派手に表現していないのがリアリティというものに大きく繋がればよかったのだが、なんだか盛りの過ぎたアラン・ドロン主演のイマイチな出来のVシネアクションものみたいで、内容も「ダーティ・ハリー2」によく似ていて新味がない。

ジャン・ギャバンが昔やった役をアラン・ドロンがやっている感じだから、ギャバンに捧げた映画であることはわかるが、ヌーベルヴァーグ映画の撮影で鳴らした名手ラウール・クタールがカメラを回しているわりにはラウール・クタールらしい感じはあまりせず、どっちかと言えばお仕事で撮影を引き受けたのかもという感じである。

アラン・ドロンもこの時期もう老いた中年男の味わいだし、それが役に合ってないこともないが、どこかイマイチ精彩を欠いていて、この後のゴダールの「ヌーヴェルヴァーグ」で主演した時の方がリアルないい味を出していた。

そうつまらない映画でもないが、やはり全体的に地味だしメリハリがなく、あまりパッとした映画とは言えない一篇。


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(2003/04/25)
アラン・ドロン、ミシェル・セロー 他

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2014/02/16(日) 13:58:23 外国映画 トラックバック:0 コメント(-)

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