0線の映画地帯 鳴海昌平の映画評

「その男は、静かな隣人」

その男は、静かな隣人 [DVD]その男は、静かな隣人 [DVD]
(2009/04/03)
クリスチャン・スレイター、エリシャ・カスバート 他

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フランクAカペロ「その男は、静かな隣人」、

クリスチャン・スレイターは冴えない中年男だが、会社でいつもバカにされていてバカにする奴らを殺してやろうと拳銃を会社に持ち込むが、発砲しようとしていた時に同じフロアで働く同僚が拳銃を先に乱射しスレイターはその男を撃ち殺し英雄になる。

スレイターは待遇がその後英雄として格段によくなり、副社長にまで抜擢されるが、犯人が間違えて撃ってしまい助かったものの半身不随になった女性を見舞うが、こんな身体になるくらいなら死んだ方がマシだったとキレられる。

その後も彼女に好意があって見舞うスレイターだが、自殺したいので助けてほしいとその女性に頼まれてしまう。





クリスチャン・スレイターがイケメンを封印して頭の薄くなった冴えない中年男役をやった映画。

運命のいたずらのように状況が変わっていき、皮肉なもので寸でのところで大量殺人鬼になりかかっていたスレイターが逆に殺人鬼を始末した英雄になって仕事も恋愛もうまく行き出す展開だが、最後はまたさらに皮肉な展開を迎え、結局スレイターは嫉妬に狂った挙げ句、悲惨な末路を辿る。

スレイターの運命が皮肉に好転しだしてからも絶えず不気味なサスペンス感が映画に漂っていて、それで映画は最終的に暗転していくので中々無理のないサスペンス劇にして、ちょっと皮肉で切実な人間ドラマにもなっている。

スレイターがダサい冴えない主人公役を好演しているし、絶えずサスペンスタッチが映画にあるので映画自体に程よい緊張感が持続しており、悪くない出来である。

ちょっと後半の展開が性急すぎるようにも思えるが、それでも描写に皮肉が効いているので最後まで意味深な面白さの映画になっている。

脚本がわりといいのだろうが、監督の描写力も的を得ており、中々に悪くない一篇。
2014/02/04(火) 13:42:46 外国映画 トラックバック:0 コメント(-)

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