0線の映画地帯 鳴海昌平の映画評

「県庁の星」

県庁の星 スタンダード・エディション [DVD]県庁の星 スタンダード・エディション [DVD]
(2006/10/27)
織田裕二、柴咲コウ 他

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佐藤信介「県庁の星」再見、

織田裕二は県庁に勤めるキャリアだが、ある時潰れかかっているスーパーにてそこを立て直すプロジェクトに関わる。

キャリアらしく上から目線の織田は偉そうに色々やるが悉くうまく行かず、私生活まで暗転していく羽目に。

だがスーパーで働く学歴も何もない、これまで反発し合ってきた柴咲コウにデパ地下マーケティングを誘われ、織田は自分がいかに女性心理も庶民の気持ちも分かってなかったか痛感する。

その後織田は庶民の目線に立った動きを見せるようになる。






いかにも織田裕二のキャラありきな映画。

別につまらない映画ではないし、「お金がない!」や「踊る大捜査線」などでこの手の役は十八番な織田が役に合ってはいるので、まあこんな改心するキャリア組がいたらいいよな、という庶民の理想映画にはなっているが、しかしながら正直公開前に予告編を見た時からほとんど想像がついた通りの内容の短絡映画だなと公開時も思った。

まるで通販番組の使用前→使用後を描いた長めのCMみたいな映画だし、つまらなくないだけで、見え透いた映画という意味ではこれぐらい見え透いた映画もないかもしれない。

まるで通販のCMで使用効果をコメントしている素人の客みたいなものを当て込んでるような映画にも思える。(苦笑)

酒井和歌子の知事が一見ご都合主義的に物わかりのいい善玉みたいな態度を表面上取りつつ、その実ただのパブリックイメージを気にしたパフォーマンスにすぎず、本音は自分都合の打算しかないタヌキ知事だったりするのを匂わすラストの描写は悪くないが、柴咲も割り振られた役を演じているだけだし、言わば出来合いの織田裕二・十八番ショーみたいな映画である。(苦笑)

こういう映画は庶民の理想と夢を描いていると言えぬでもないから、まあ別に悪い映画ではないんだろうし、特につまらなくもないが、何もかも見え透いたご都合主義映画だな、とは見終わるとどうしても思える(笑)一篇。
2014/02/02(日) 11:23:39 東宝 トラックバック:0 コメント(-)

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