0線の映画地帯 鳴海昌平の映画評

「スリーピー・ホロウ」

スリーピー・ホロウ [DVD]スリーピー・ホロウ [DVD]
(2013/04/26)
ジョニー・デップ、クリスティーナ・リッチ 他

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ティム・バートン「スリーピー・ホロウ」再見、

1799年、スリーピー・ホロウという小さな村で首切り殺人が頻発する。

ジョニー・デップの巡査は科学捜査を信じていたが、村の有力者らは犯人はかって村で首を切られた騎士の亡霊だと言う。

やがてその亡霊がデップの前にも現れ村人を殺していく。



ティム・バートンによるゴシックホラー映画。

ミステリ仕立てで不気味な時代がかった村の話だからか、どうしても横溝正史の世界を彷彿とさせ、どこかアメリカの横溝正史映画、またはアメリカの八つ墓村みたいな感じがする映画である。

妙に時代めいたコルセットに執着した描写が出てくるところにバートンのフェティシズムも感じられるが、古風なテイストをキッチリ作り込んでいるので、ゴシックホラー的世界感は作りものっぽくはあるがちゃんと構築されている。

初見時もスクリーン映えする美術だなと思った。

かってのハマー・プロのゴシックホラー映画の名優クリストファー・リーも出ている。

映画自体はまあまあの面白さでイマイチ弾けていない感じがするが、手間暇かけて作った感はよく出ていて、同時期ぐらいか後に日本でゴスロリのムーブメントが出てきたが、センス的には通じるものがあり、まあアメリカのオタク趣味と日本の後のアキバ系のオタク趣味はやはりどこか繋がるのだなと思わせるところがある。

アカデミー賞を受賞したのも頷ける丁寧な美術が一番秀逸な美点である一篇。
2013/12/13(金) 14:02:42 外国映画 トラックバック:0 コメント(-)

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