0線の映画地帯 鳴海昌平の映画評

「フィッツカラルド」

フィツカラルド [DVD]フィツカラルド [DVD]
(2001/09/26)
クラウス・キンスキー、クラウディア・カルディナーレ 他

詳細を見る


ヴェルナー・ヘルツオーク「フィッツカラルド」再見、

19世紀末、南米ペルーの奥地にオペラハウスを作ろうと思ったフィッツカラルド=クラウス・キンスキーは船を山越えさせて何とか壮大な夢を実現しようとする。




ヘルツォークによる壮大な妄想と夢を追う男を描いた映画。

しかしクラウス・キンスキーがいかにも偏執的に妄想じみた夢を実現する男にぴったりなのはわかるが映画自体は船が山越えする見せ場以外大して面白くない。

しかしそれでもこの映画がある程度評価が高いのは映画の撮影のために本当に巨大な船を山越えさせたヘルツォーク監督のやってること自体が映画の中でキンスキーがやっていることそのままだからだろう。

つまりこれはキンスキーがオペラハウスを作るために船を山越えする物語なようで、実はこんな映画を作るために船を山越させたヘルツォークの偏執ドキュメンタリーみたいなものを想像させる映画でもあるからで、そこに並々ならぬリアリティが感じられるからだろう。

言わば映画バカの偏執と妄想と夢がそのままリアルに映り込んでいる映画だろう。

しかし初見の封切り時にも思ったが、映画自体は船が山越えする奇妙なスペクタクル以外はあんまり感心しない。

そういう意味ではちょっとリアルイベント映画じみた感じもする。

クラウディア・カルディナーレも出ているが、役者陣の濃い味わいは悪くない一篇。
2013/12/06(金) 13:57:48 外国映画 トラックバック:0 コメント(-)

トラックバック

トラックバックURLはこちら
http://shoheinarumi.blog18.fc2.com/tb.php/1448-eae2b396