0線の映画地帯 鳴海昌平の映画評

「ムーンフリート」

 
ムーンフリート [VHS]ムーンフリート [VHS]
(1993/10/07)
スチュアート・グレンジャー

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 フリッツ・ラング「ムーンフリート」再見、

 ある落ちぶれた一族の末裔の少年は村に帰ってくるが、母が書いた手紙には悪党のスチュワート・グレンジャーを頼るように書いてあった。

 だがスチュワートは少年を相手にせず怪しい動きを見せていたが、不意なところで少年を助けることになる。



 1700年代を舞台にした冒険物語のような映画。

 しかし時代色豊かな描写や画面のカラフルな色合いは中々よいが、ラングらしいテンポのよい展開では描かれておらず、妙にもたついた映画に見える。

 ラングには「飾窓の女」他息詰まる展開のサスペンス映画の傑作が色々あるが、この映画は評判がいいわりにはあんまりパッとしない出来で妙にもたつきが感じられる。

 少年と悪漢・スチュワート・グレンジャーの関係がそう面白いとも思えないし、展開は多少二転三転することはするが、それがサスペンスフルかというと微妙だし、他のラング作品のような緊密なサスペンス描写とはほど遠い出来だと思う。

 ラング作品としては後期の作品だが、そう芳しい出来とは言い難い一篇。


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(2008/05/26)
エドワード・G・ロビンソン、ジョーン・ベネット 他

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2013/11/26(火) 13:35:11 外国映画 トラックバック:0 コメント(-)

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