0線の映画地帯 鳴海昌平の映画評

「ハロウィン」

 
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 ジョン・カーペンター「ハロウィン」再見、

 あるアメリカの町で少女が殺されるが殺したのはまだ6歳の少年だった。

 医者たちはこの少年の内面に不穏なものを感じ取っていたが責任能力を問えずにいた。

 だがこの少年が大きくなりハロウィンのブギーマンマスクを被り殺戮を繰り返す。




 ジョン・カーペンターホラーの幕開けのような作品。

 しかし個人的には全く買っていない作品である。

 この映画が公開される話を昔聞いた頃、こりゃさぞかし凄い映画だろうと思い、早々と前売り券を買い初日に観に行った覚えがあるが見事にガッカリした。

 カーペンター監督自らによるテーマ曲の不気味な名曲が冒頭流れて、これはやっぱり当たりだった!と思ったのも束の間、映画は進めば進むほど台詞は単調、お話も短絡、ブギーマンは確かに不気味だが何だか安っぽい茶番が繰り返されるばかりで、正直素人っぽい下手くそな自主映画みたいな映画だなと思ったものだ。

 これだけの素晴らしき題材が何故この程度の映画にまとめられてしまうのか物凄く残念だったし世間がやたら誉めてることにも昔も今も懐疑的である。

 しかし前売り買ってまで初日に見たいと思ったほどこの題材はやはり裾野の広い素晴らしいもので、後にスプラッタホラー、サイコホラー映画というジャンルが確立され隆盛し、日本でもメジャーが「悪の教典」を作るところまで拡散しており、その意味ではやはりこの題材は素晴らしいものだったのだなと思う。

 封切り前に感じた物凄い映画だという予感は後にこの題材が映画の一ジャンルにまで拡大し隆盛してしまうことを暗に感じていたということかもしれない。

 しかしジョン・カーペンター監督は好きだが、この人はやっぱりホラーよりアクション映画の監督だと思うし、これまでの作品でもアクション映画寄りの作品ばかりに傑作がありホラーはどうもイマイチだと思う。

 この映画も妙に単調だし味気ない感じがして芳しい出来だとは未だに思えない。

 ただ昨今は日本でもハロウィンパーティーが開かれたりしているが、陽気にコスプレして騒ぐより、いっそこの映画のサントラを流してブギーマンに殺されそうになるお化け屋敷みたいなパーティーをやればいいのにとはいつも思う。(苦笑)

 カーペンターは好きだし題材は素晴らしいのだが、サントラがいいだけで映画自体はやはりイマイチだなと思う一篇。

2013/10/27(日) 13:42:57 外国映画 トラックバック:0 コメント(-)

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