0線の映画地帯 鳴海昌平の映画評

「新・悲しきヒットマン」

 
新・悲しきヒットマン [VHS]新・悲しきヒットマン [VHS]
(1995/10/27)
石橋凌

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 望月六郎「新・悲しきヒットマン」再見、

 石橋凌はヤクザの行動隊長だったが敵対する組の会長を殺して自首する。

 だがその間に妻子は消え、出所後は沢木麻美の風俗嬢をあてがわれるも彼女とは寝ないでいた。

 だが沢木が情夫に殴られているのを石橋は救うが、組も世の中も金まみれになっていることに嫌気がさしていく。

 その後組が御法度のヤクを扱っていることを知った石橋はポン中狩りを始めるが、沢木もヤク中だった。






 悲しきヒットマンの二作目。

 この映画を作るに当たって石橋は撮影現場で怒鳴り合った挙げ句結局納得のいかない映画になることを回避するために、撮影前から随分と主要スタッフと話し合いを重ねてこの映画を作ったらしい。

 だから一作目の大味な出来とは見違えるほど締まった、テーマも人物も絞りこめた映画になっており、石橋凌にとっても代表作の一つと言える秀作である。

 石橋凌の個性と名演、望月六郎の味わいがうまくクロスして絡み合っていて、相手役のヒロインがそう美人とは言えない沢木麻美だったりするところにも独特の情緒とリアリティが出てきて中々によく出来ている映画である。

 武闘派ヤクザがムショから出てきたら世の中もヤクザも金まみれに変わっていたという設定は定番だが、演出や演技のニュアンス、人間ドラマのテイストが独特なので、それ故に独特の生さが出ている秀逸な出来の一篇。





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(2009/01/23)
石橋凌、椎名英姫 他

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2013/10/15(火) 13:57:29 その他 トラックバック:0 コメント(-)

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