0線の映画地帯 鳴海昌平の映画評

「クロッカーズ」

 
クロッカーズ [DVD]クロッカーズ [DVD]
(2012/05/09)
ハーヴェイ・カイテル、ジョン・タートゥーロ 他

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 スパイク・リー「クロッカーズ」再見、

 ブルックリンで麻薬ディーラーが殺される。

 ハーベイ・カイテルの刑事は捜査に乗り出すが、それは麻薬王と敵対する男だった。

 ある真面目な黒人が自供するが実はその男の弟が麻薬ディーラーで麻薬王と繋がりがあった。

 カイテルはこの弟を犯人と睨み罠を張る。






 麻薬組織にハーベイ・カイテルの刑事が殺人事件を期にメスを入れていく犯罪刑事映画。

 スパイク・リーが監督しているので社会派的なテイストが随所にあり、特に貧民街のような建物で生活するアフリカ系黒人の生活ぶりを描きながら、暗い状況の中、カイテルとジョン・タートゥーロら刑事が捜査していく様が描かれている。

 やはりこの背景描写の丁寧さとリアルさが出色で、その辺が他の黒人犯罪映画とは少し趣を異にしているところである。

 ハーベイ・カイテルの刑事が暗い黒人たちの麻薬地帯で捜査するのによく似合い、役にも合っているが、まあ犯罪映画としてはそこそこ面白いものの、スパイク・リーが真面目な犯罪社会派映画を目指していたからか、そう凝りに凝った犯罪エンターテイメント映画という風にはなっていない。

 しかし貧しい地帯を捉えた映像にリアリティがあり、それが中々鮮烈な印象を残す佳作な一篇。

2013/08/13(火) 13:33:47 外国映画 トラックバック:0 コメント(-)

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