0線の映画地帯 鳴海昌平の映画評

「サドン・デス」

サドン・デス [DVD]サドン・デス [DVD]
(2012/05/09)
ジャン=クロード・ヴァン・ダム、パワーズ・ブース 他

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ピーター・ハイアムズ「サドン・デス」再見、

アイスホッケーの決勝が行われる巨大アリーナで、観戦中の副大統領がテロリスト集団の人質になった。

テロリストは大金を要求し試合終了までに身代金を払わない場合はアリーナ中にセットされた爆弾を爆発させると脅迫。

だが人質の中に自分の娘がいることを知った元消防士のアリーナ警備員、ジャン・クロード・ヴァン・ダムは一人でテロリストたちに立ち向かう。



ハイアムズとヴァン・ダムが組んだ「ダイハード」とほとんど同じ設定のアクション映画。

しかし撮影監督も兼ねるハイアムズのB級アクションタッチがいいので「ダイハード」の二番煎じではあるがあちらより好感の持てる活劇映画になっている。

「ダイハード」のあざとさをオーソドックスなタッチにした中でハイアムズはテンポよく活劇を盛り上げ、そこでヴァン・ダムが一直線に活躍する様が中々よく、特にクライマックスが逆さまに落下するヘリコプターという迫力あるんだかセコいんだかなんだかわからんものになってるところがいい。

この逆さまに落下するヘリコプターの倒錯的な落下感は、それまで一直線かつオーソドックスに前進しアクションの高みに上がってきた映画自体が、機械的な反転現象を起こしたような倒錯感を感じさせ、そこに映画の濃度が無意識に色濃く露出していると思う。

マスコットキャラのかぶりもの(中身は敵)と戦うヴァン・ダムのシーンなども中々オツで、ハイアムズの娯楽映画作家としての職人性が派手さの中によく出ている秀作な一篇。

2013/08/06(火) 13:42:38 外国映画 トラックバック:0 コメント(-)

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