0線の映画地帯 鳴海昌平の映画評

「トラブルシューター」

 原田眞人「トラブルシューター」再見、

 暴力団新法が施行され始めた頃、元刑事の的場浩司と、森本レオは組んで揉め事解決のトラブルシューターの仕事を始める。

 ヤクザの親分に頼まれてある男を探すが、二人は徐々にやっかいな事態に巻き込まれていく。







 原田眞人が一番脂が乗っていた頃の作品。

 というか今のように巨匠風ではなく、映画監督として快進撃し始め勢いに満ちていた時期の作品である。

 トラブルシューター役は的場もよく似合っているが、年を経るごとに少しづつ記憶を失っていく相棒の森本レオが実にいい味わいで、中年期以降の森本レオの一番の名演が刻まれた映画とも言える。

 テンポよく展開するわりには原田らしい粘っこいタッチが随所にチラホラ見えていて、言わば速球のストレートと微妙に癖のある変化球の組み合わせが映画を独特の味わいにしている。

 それと舞台女優で映画出演はこれ一本きりらしい福田裕子の個性と色香が妙に生々しい映画でもある。

 的場や森本と共に、いやそれ以上に福田裕子はかなり印象深い存在感を見せていて、この映画が作られた頃のバブル期特有のレアなテイストすら妙にその相貌に感じられたりする。

 中々に面白みと癖のある佳作な一篇。


トラブルシューター [VHS]トラブルシューター [VHS]
(1995/11/25)
オリジナル・ビデオ

詳細を見る


金融腐蝕列島 呪縛 [DVD]金融腐蝕列島 呪縛 [DVD]
(2000/11/23)
役所広司、仲代達矢 他

詳細を見る


【映画チラシ】さらば映画の友よ【映画チラシ】さらば映画の友よ
()
チラシ

詳細を見る
2013/06/18(火) 14:09:34 Vシネマ トラックバック:0 コメント(-)

トラックバック

トラックバックURLはこちら
http://shoheinarumi.blog18.fc2.com/tb.php/1367-a2cf19b3