0線の映画地帯 鳴海昌平の映画評

「夢犯」

 
夢犯 [VHS]夢犯 [VHS]
(1993/09/10)
赤坂麗、内藤剛志 他

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 黒沢直輔「夢犯」再見、

 赤坂麗は女ヒットマンで、ある時組織から内藤剛志を殺すよう依頼される。

 赤坂はかって恋人とのH中にレイプされ、彼氏を殺されてしまった過去があり、そのトラウマをよく夢で見てうなされていた。

 その後殺された恋人そっくりの男と関係する赤坂だが、ある場所へ行くと女からレズ的な愛撫を受け、その後男たちに襲われるが、その時彼女を助けたのが他ならぬターゲットの内藤だった。

 内藤は殺すなら殺せと言うが赤坂は仕事から降りようとする。






 石井隆が原作、脚本を担当したにっかつロマンポルノの女殺し屋映画。

 石井隆絡みの映画としてはそう濃厚な感じはせず、黒沢直輔のクールなスタイリッシュ映像の方が目立つ映画である。

 しかしそれが赤坂麗の都会的でクールビューティーなルックスの女殺し屋にあまりにピッタリな映像なので、映画自体にクールでスタイリッシュな女殺し屋映画としての統一感があり、いい感じの映画になっている。

 どちらかというと、情念よりもスタイリッシュなクールさを優先させた出来だが、石井隆絡みは何でもかんでも情念どっぷりで描くばかりでもないだろうから、寧ろそんなタッチがとても好きな映画である。
 
 どこかにっかつロマンポルノと東映のセントラルアーツの融合のようなテイストすら少し感じられる。

 赤坂麗もこれが代表作だろうと言いたくなるハマり役ぶりで、他の映画に出てる時よりも、都会的でクールビューティーな魅力が倍増している。

 黒沢直輔の作品の中でも一番好きな女殺し屋映画の一篇。
2013/06/17(月) 12:52:26 日活 トラックバック:0 コメント(-)

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