0線の映画地帯 鳴海昌平の映画評

「ブレーキ・ダウン」

 
ブレーキ・ダウン [DVD]ブレーキ・ダウン [DVD]
(2002/08/23)
カート・ラッセル、J.T.ウォルシュ 他

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 ジョナサン・モストウ「ブレーキ・ダウン」再見、

 車で大陸横断の旅をしていたカート・ラッセル夫婦だが、途中砂漠にて車が故障したためその修理をしようと妻は通りすがりのトラックに乗って離れるが、妻は行方不明になり、カートもその後謎の連中に襲われることになる。




 新人時代のジョナサン・モストウのサスペンスアクション映画。

 ジョナサン・モストウはやはりこの映画や「F-16」などの初期の作品が圧倒的にいい。

 その後大作方面に進んだが、やはりこの初期作品にモストウの本領があるように思う。

 よく引き合いにだされるスピルバーグの「激突!」を思わせるシーンが多いが、しかしこちらは良くできたウエルメイドなサスペンスアクションという感じで、こういうタイプのサスペンスアクションが当時でも劇場公開されるのはもう珍しくなっていたんで、初めて見た時はなんとも拾いものだなと強く思ったものだ。

 アメリカの広大な大地には得体の知れない、アメリカの狂った田舎らしくノワールな怪しい人間がいっぱいいて、その広大なアメリカの田舎の闇がカート・ラッセル夫婦に襲いかかってくる感じがして実に不気味な臨場感がある。

 その上でサスペンスものとしても活劇としても過不足なく描かれていて実に最後まで面白い。

 何となく良くできたB級サスペンスアクションの頼もしさを感じさせるとても好感が持てる映画である。

 またアメリカの広大な大地に主役のカート・ラッセルがいるというのも何ともお似合いでキャスティングも中々いい。

 こういうタイプのウエルメイドなB級サスペンス活劇風味の作品は今なら多くはDVDストレート組なんだろうがこの映画は昔ちゃんと劇場公開された、実に良く出来ている秀作な一篇。
2013/06/05(水) 13:39:08 外国映画 トラックバック:0 コメント(-)

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