0線の映画地帯 鳴海昌平の映画評

「ポルノスター」

ポルノスター [DVD]ポルノスター [DVD]
(2001/01/25)
千原浩史、鬼丸 他

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 豊田利晃「ポルノスター」再見、

ある時渋谷に大量のナイフが入ったカバンを持った千原浩史=千原ジュニアがやってきて「ヤクザはいらん」とヤクザに横柄な口をきくので、事務所に連れていかれるがそこでジュニアはヤクザを無感情に刺す。

その頃かっては伝説のチーマーと呼ばれたが、今はヤクザの下でデートクラブを経営しているしがない鬼丸は、あるヤクザを殺すよう言われるが中々殺せずにいたが、ジュニアと知り合い、ジュニアにヤクザを殺させようとする。






実際に大阪でヤクザを殺した大学生をモチーフにした青春活劇映画。

千原ジュニアはこの頃映画に出ると得体の知れないリアリティがあり、ただ立っているだけで、いつでも人を刺しそうなヤバい感じが出ていたのでこの役はまさにハマり役だし、実際に暴走族の総長だった鬼丸が今はヤクザの下っ端に成り下がっている元伝説のチーマー役を演じているのもやはりリアルである。

しかしこの映画、渋谷という街の切り取り方から役者陣のリアルさまでは秀逸であっても、妙に迫力のないヤクザ映画みたいな感じがしてしまい、チンピラ映画としてもイマイチ明確に描き切れていなくて、なんとも素晴らしい素材を余すところなく生かしきれているとは言い難い映画である。

言わばキャラは立っているけどお話の転がし方がイマイチなので妙に地味にまとまってしまった感じがしてちょっと惜しい。

この主役など千原ジュニア以上に適任の存在はいないだろうし、ジュニア自身、見事な存在感を示しているだけに、ちょっとこじんまりまとまってしまっている感じがやはり少々イマイチな一篇。

2013/05/27(月) 12:37:25 その他 トラックバック:0 コメント(-)

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