0線の映画地帯 鳴海昌平の映画評

「山猫令嬢」

森一生「山猫令嬢」、

三條美紀は女学生だったが、大陸から引き上げてきた母、三益愛子に会いたがっていた。

しかし会った母は大陸での生活ですっかり品がなくなっていて水商売をやって三條の面倒を見ていたが、三條は母に嫌気がさしてしまう。

徐々に友達が出来、その兄、小林桂樹とも仲良くなる三條だが、たまたま酔っ払った母と同じ電車に同乗し、そこで母のあまりに下品な酔っ払いぶりを見て吐きそうになる。







下品な水商売女を母に持った娘が恥ずかしくてやってられない様を描いた映画。

とは言え行いが下品なだけで三益の母は三條に並々ならぬ愛情を持っており、まあこれも三益愛子の母子もの映画シリーズの一作だが、それにしても前半の三益の下品な醜態の数々は確かに酷いものでこんな母親なんか嫌だとは別に三條じゃなくても思うだろう。(苦笑)

その下品な母を友達に見られたために三條は不登校になってしまうが、実は三條の実父だった担任教師が若き日の情けなさを三益に詫びながらも、三益の醜態をいかに娘が恥ずかしがっているかを伝えたため、それを知って三益は今度は急遽逆に強烈に反省しだし、あれだけ娘を焼いて食おうと煮て食おうと私の勝手じゃと言っていたのに、急に娘を手放す覚悟を決め担任教師=父に預けると言い出す。

これはまあ、ちょっとあまりに急すぎる展開だろと言うか、だらしない醜態晒してる時といい母になった時のギャップがありすぎだろとは思うが、とは言え現実にこんな水商売の母親もいそうなのでちょっとメリハリありすぎるキャラ変化ではあるがリアリティがなくはない。

小林桂樹がいい奴な三條の彼氏役に合っているので全体的にさわやかなテイストもある。

後半は母と娘で抱き合い号泣しまくるシーンの連続となり、まあいかにものな展開となり母と娘で泣くシーンばっかではある。

最後はハッピーエンドで終わるが、なんだか学芸会みたいな感じの映画ではある(苦笑)一篇。


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2013/05/21(火) 13:47:12 大映 トラックバック:0 コメント(-)

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