0線の映画地帯 鳴海昌平の映画評

「ヨットとお転婆野郎」

堀池清「ヨットとお転婆野郎」、

中原早苗は頼まれて、今は隠居している藤村有弘のところに入りこみ、海洋レジャービジネスで藤村をもう一旗上げさせようと動く。

しかし囲碁ばかりして中々重い腰を藤村は上げない。

沢本忠雄と中原は不意にヒッチハイクして知り合い、中原はがめつい態度を沢本に取るが、実は沢本は藤村の息子で喧嘩別れしており、中原の水商売をしている姉と付き合っていたが、姉は身を引こうとしていた。






中原早苗が悪役の時まんまのズケズケ図々しい役で主演している映画。

とは言え最初身勝手な連中ばかり出てくる映画に見えて、実は誰もが人の気持ちを思いやって身を引いている謙遜的な善人ばかりであることが徐々に発覚していく展開である。

だから最終的には図々しい上にがめついが、実はいい奴の中原を含めて皆が身勝手そうで善人ばかりであることが発覚しハッピーエンドで終わっていく。

その辺の、実はいい人だったというのを小出しにする描き方がそう悪くないので、絡みも含めてその展開を楽しく見てられる映画になっている。

全体的にコミカルな喜劇タッチだがわりとスタスタ話が進み、人物の関係性が多少錯綜しているわりにはすっきり見られる一篇。


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野川由美子、中原早苗 他

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2013/05/12(日) 13:39:02 日活 トラックバック:0 コメント(-)

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