0線の映画地帯 鳴海昌平の映画評

追悼 レイ・ハリーハウゼン

原子怪獣現わる [DVD]原子怪獣現わる [DVD]
(2006/04/14)
ポール・クリスチャン、ポーラ・レイモンド 他

詳細を見る


 レイ・ハリーハウゼン氏が亡くなった。

この方が作り上げてきた特撮技術は本当に素晴らしいものだった。

あのダイナメーションと呼ばれる独特の特撮の動きには映画の魅惑がダイレクトに露出していた。

劇場に見に行った「タイタンの戦い」もすでに随分前の作品だが、これが最後のハリーハウゼン氏の作品ということになる。

 映画自体はイマイチだったがハリーハウゼン氏のダイナメーションの素晴らしさが大スクリーンで堪能出来て嬉しかった。

 最初は「原子怪獣現わる」の怪物の動きの不気味さというか見たこともない独特さに驚嘆したものだった。

 当時の円谷プロの怪獣特撮は着ぐるみが多かったし、せいぜいダイナメーション的特撮は「スペクトルマン」の初期エピソードで見たぐらいだったので、なんとも強烈なインパクトがあった。

 その後、シンドバッド・シリーズや(三作目は劇場で見た)、「アルゴ探検隊の大冒険」、「SF巨大生物の島」、「恐竜グワンジ」などでもダイナメーションの数々のバリエーションを体感したが映画自体よりダイナメーションの迫力と独特な動きの魅惑に感嘆するばかりだった。

 「恐竜100万年」はラクエル・ウエルチのワイルドな肢体とダイナメーションの両方の魅力があった。

 
 ハリーハウゼン氏のダイナメーションには映画原理の根源が露呈している感じがする。

 まるで映画そのものの解剖写真を見ているような感じすらする。

 だからかエティエンヌ・ジュール・マレーをいつも想起させるし、あのダイナメーションの動きの魅惑こそ映画そのものの魅惑の露呈だといつも思ったものだった。

 そんな偉大なる発明をした方だったと思う。

 レイ・ハリーハウゼンさん、ご冥福をお祈り致します。


恐竜100万年 [DVD]恐竜100万年 [DVD]
(2005/02/18)
ラクウェル・ウェルチ、ジョン・リチャードソン 他

商品詳細を見る


レイ・ハリーハウゼン コンプリート・コレクション [DVD]レイ・ハリーハウゼン コンプリート・コレクション [DVD]
(2007/12/19)
不明

詳細を見る


タイタンの戦い [DVD]タイタンの戦い [DVD]
(2010/07/14)
ハリー・ハムリン、ジュディ・バウカー 他

詳細を見る


2013/05/10(金) 13:48:49 外国映画 トラックバック:0 コメント(-)

トラックバック

トラックバックURLはこちら
http://shoheinarumi.blog18.fc2.com/tb.php/1334-74d0ff47