0線の映画地帯 鳴海昌平の映画評

「ウインターズレコード」

 平波亘「ウインターズレコード」、

 meriiはレコード店で働く青年が好きになり、そのストーカーのようなことをやっていたが、別に悪意はなく告白したり向き合って話す勇気がないだけだった。

 そんな折、彼女の部屋にサンタクロース姿の長谷川初範がいきなり居て、長谷川は彼女の(会ったことのない)父だと言う。

 その後彼女はレコード店に出向き、青年に逆に話しかけられても逃げてしまう始末で、自己嫌悪から携帯を捨ててしまうが、長谷川はその携帯を拾い上げてくる。




 
 少々奇妙な設定の恋愛映画。

 しかしmeriiのやっていることはストーカー行為になってしまうので相手に迷惑をかけているだけであるが、そこにサンタ姿の長谷川がやってきて父を名乗り、多少設定が錯綜する。

 しかしそうややこしい話でもなく、わりと最終的には痛々しい終わり方ではあるが、独特の情緒も出ていて中々味のある映画としてまとまっている。

 昨日書いた「共犯者たち」では夫婦役だったmeriiと長谷川がここでは父娘?関係らしいが、それも本当の父娘関係かどうかはわからない。

 しかし長谷川はちょっと無茶苦茶だが娘のために良かれと思ってあるプレゼントを娘に送るのだが、それでハッピーエンドかと思いきや、前半にmeriiがやってきたことがバレて暗転して映画は終わる。

 長谷川初範はさすがに味のある好演をしているし、役者陣は皆悪くない。

 ちょっと軽い感じの恋愛悲喜劇映画ではあるが、前半の伏線が後半に効くように作られてはいて、わりと丁寧な出来のまとまっている一篇。


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(2013/12/25)
長谷川初範、中山仁 他

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  2013/03/29(金) 13:46:21 その他 トラックバック:0 コメント(-)

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