0線の映画地帯 鳴海昌平の映画評

「口腔盗聴器」

上原三由樹「口腔盗聴器」、

 
 ある歯科医は医院が入っているビルの管理人になった女性に好意を持たれていたが、その娘はその女性の若いころに似ているようだった。

 医師は看護師にもその女性にも好かれていたが、彼は女子高生の娘が方が好きで、歯の治療中に彼女の歯に盗聴器を仕込む。

 その後彼女の声を日々聞く医師だが、女子高生の方も盗聴器の存在に薄々気がついていた。




 

 「桃まつりpresents すき」の中の一作。

 小出恵介似の歯科医が好意を持っている女子高生の歯に盗聴器を仕込むという設定が中々出色といえば出色である。

 だからもうちょっと色々展開させられた感はあるのだが、それでもムッツリ静かに恋愛盗聴関係が一つの地域で起こっている奇妙なムードはわりと出ている。

 最後の終わり方がちょっとわかりにくいが、最後まで間を重視した静的な描写が続く。

 まあ人に言えない歯科医の密かな悦楽を描いている部分が多いので、こういう描写になるのは必然的な気はする。

 これで上映時間がもうちょっと長かったら(たぶん企画上の時間制約があると思うが)もっと色々お話を面白く展開させられただろうな、とはやはり思わせるが、それでもキッチリ出来ている感はある一篇。


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2013/03/19(火) 13:55:21 その他 トラックバック:0 コメント(-)

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