0線の映画地帯 鳴海昌平の映画評

「ネコヤドのハルとアキ」

 近藤勇一「ネコヤドのハルとアキ」、

 二人の少女ハルとアキは昔は親友だったが、同じ男子を好きなってしまったらしく、それから疎遠になっていた。

 しかしアキが引っ越してしまうことを知り、もう一度仲良くなって別れたいとハルは思うようになる。




 「あの鹿沼に行きたくなるショートフィルム」と銘打たれているように、栃木県の鹿沼市の助成を得て作られた短編映画。

 随所に鹿沼の観光スポットが出てきて、そこでロケしているようで、最後にも旅番組のように観光地のことについて触れられているので、前に書いた昔の観光PR映画で三木のり平らが出ていた「お伊勢まいり」の控え目な現代版みたいな映画ではある。

 しかしドラマ自体は、かって親友同士だったハルとアキが、離れ離れになる事態に接して昔を思い出し、仲直りしていくもので、それを大林宣彦的な感じで描いている。

 わりとちゃんとまとまっているし、ハルとアキの伸び伸びした感じもよく、星名利華と溝口恵の女優陣もさわやかに好演している。

 小さなちょっとした感じのショートフィルムだが、わりといい情緒が出ている。

 結局土地を離れるにあたってこの鹿沼の土地をアキが巡っても、ハルと親友同士だった頃の楽しい思い出ばかりが残ってるだけ・・・という思い出の回想描写を鹿沼の町の魅力を伝えることに当てている感じだが、それがそう嫌な感じでもなく、その辺もわりとさわやかな描写でまとめられている一篇。


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  2013/02/24(日) 13:44:20 その他 トラックバック:0 コメント(-)

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