0線の映画地帯 鳴海昌平の映画評

「隣の三姉妹 ~いろくらべ~」

田中康文「隣の三姉妹 ~いろくらべ~」、

 ホステスをしている薫桜子は客の男に貢いでいた。

 その妹・淡島小鞠はひきこもりだが絵を描いていて、長女の麻田真夕も画家の家に昔養女に行ってから画家になっていたが、ある時麻田が姉妹の家に戻ってくる。

 その後麻田は家に男をやたらと引っぱりこんではHしまくり、妹たちは困惑するが、そこから徐々に三姉妹それぞれが抱える問題が露呈していく。



 

 三姉妹の葛藤を描いた映画。

 三姉妹全員が問題を抱えており、長女の麻田は絵が描けなくなっていて男とのセックスでその虚しさを埋めており、次女の薫はホステスとして客の男に貢いで自身の無力感を埋め、末っ子の淡島はひきこもっていて外に出れないでいる。

 途中でそれぞれの問題が露呈していき、そのそれぞれの事情が微妙に絡んでいく展開となる。

 もうちょっと三姉妹の絡みを意味深に描けたようにも思うし、ドロドロした女のささくれた情念を描いているわりにはあっさりした映画だが、逆にそれ故に見やすい映画になっているところもある。

 まあ麻田真夕が実に気合の入った絡みのシーンを見せているので、それで麻田の精神の荒廃と情念の激しさは表現出来ているようにも思うのだが、その意味ではドラマの実質的な主役は薫桜子でこちらも好演しているが、麻田も実に熱演している。

 カットを丹念に割るところはドラマ的には見やすいが、映画の味わいとしてはちょっと無味乾燥した感じがしないでもない。

 しかしそれでも面白く見られる映画にはなっている一篇。


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2013/02/05(火) 13:44:32 その他 トラックバック:0 コメント(-)

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