0線の映画地帯 鳴海昌平の映画評

「夢のハワイで盆踊り」

 
夢のハワイで盆踊り [DVD]夢のハワイで盆踊り [DVD]
(2007/04/21)
舟木一夫、本間千代子 他

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 鷹森立一「夢のハワイで盆踊り」再見、

 舟木一夫は大学へ行くことになるが、いつかハワイに行きたいと思っていた。

 それはハワイから日本に母の加藤治子と結婚してからやってきて戦争で死んでしまった父のこともあったからだった。

 ある時舟木はデパートの配達のバイトの途中、車を運転していた御嬢様の本間千代子に轢かれるも、自分は大して怪我もなかったのに本間の方が気を失ってしまったので舟木が悪いことにされてしまい、バイトをクビになる。

 だがその後本間とは仲良くなっていく。

 その頃ハワイから笠智衆がコロンビア・ローズと共にやってくるが、笠は実は舟木の祖父で、未だに舟木の母・加藤と結婚して日本で戦争に取られ戦死したのは加藤のせいだと思っていて、両者の間には確執があった。




 

 東映の舟木一夫を主役にした明朗青春喜劇映画。

 明朗喜劇なのに、舟木はいつもわりとイジイジキャラだったりするが、この映画では父が戦死したことを気にしている息子という影の部分はあるものの、わりと溌剌とした若者として描かれている。

 母と祖父の死んだ父をめぐる確執を何とか舟木が解こうとするような展開となっていくが、それもあって舟木は笠の住むハワイにて盆踊りを踊って、笠を喜ばせ、結局笠と加藤は和解する格好となって映画は終わる。

 周りの本間や高橋元太郎や堺正章らも結構いい奴キャラだし、ハワイ娘のコロンビア・ローズは今のベッキーのようなルックスとキャラなのでこちらも随分明朗である。

 なんということもない青春喜劇映画という感じだし、小津映画の時とは微妙にキャラは違うが笠智衆や北竜二が出てくるので小津映画や松竹大船喜劇の流れを感じるが(この映画は東映)、全体的にハワイアンテイストな明るいムードに満ちている一篇。
2012/12/07(金) 14:11:11 東映 トラックバック:0 コメント(-)

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