0線の映画地帯 鳴海昌平の映画評

追悼 斎藤光正

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(2011/01/28)
中村雅俊、勝野洋 他

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先日斎藤光正監督が亡くなった。

映画よりはテレビドラマの「俺たちの勲章」「俺たちの旅」「太陽にほえろ!」の監督として馴染み深い人で、そちらには傑作もある人だが、映画では角川映画の監督をよくやっていた。

中でも「戦国自衛隊」や「悪魔が来たりて笛を吹く」などが有名であるが、しかし正直その二本は当時封切りで観に行ったがそれほど芳しい出来だとは思わなかった。

ただ「積木くずし」は渡辺典子がグレまくる不良少女の娘役にルックス的にもキャラ的にもあまりにピッタリで、元々角川アイドル女優の中では一番美人の渡辺典子だけちょっとファンだったが、こういう汚れ役まで熱演してるのを見てさらに注目した覚えがある。(しかし今はかっての栄光故か仕事を選り好みしすぎて開店休業状態との噂もある)

寧ろテレビドラマで組んできた中村雅俊と勝野洋主演の「ニッポン警視庁の恥といわれた二人組 刑事珍道中」が斎藤監督の映画では最も生き生きした作品になっていて、この作品が一番好きである。

大きな企画ものの鳴り物入りの映画より、「野獣死すべし」の同時上映作の「刑事珍道中」のようなウエルメイドなバディもののB級刑事喜劇映画的な作品の方がうまい監督だったと思う。

だからテレビドラマの方でも簡潔な秀作を作り得た人だったのだろう。

斎藤光正さん、ご冥福をお祈り致します。
2012/12/03(月) 02:44:52 R・I・P トラックバック:0 コメント(-)

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