0線の映画地帯 鳴海昌平の映画評

「シミキンの無敵競輪王」

西村元男「シミキンの無敵競輪王」、

清水金一は学生で輪宅屋をやっていて、ある時試験に遅れそうな子供をただで送る。

すると後で子供の姉がお礼のお金を持って挨拶にくるが清水は金目当てじゃないからと断るも飯田蝶子の下宿のおばさんが溜まった家賃分として貰う。

その姉の父が経営する自転車会社を紹介してもらった清水は相棒の三木のり平と一緒にそこで最新の自転車を作ろうとして見事完成し、女競輪選手にレースで乗ってもらうが、清水に嫉妬する会社の幹部が人を使って自転車に細工させたため、レース中乗っていた女競輪選手は落下し怪我をしてしまう。

清水は陰謀に勘づいていたが、会社をクビになる。

だが今度は自転車を作ってから自分で乗って競輪選手となりレースに挑戦しようとする。




シミキン主演の競輪喜劇映画。

シミキンは随分地味な顔なのでこういう真面目な役をやるとまるでドキュメンタリーみたいな感じすらしてくるが(苦笑)一応喜劇タッチである。

悪役が随分間抜けっぽいわりには巧妙な細工をしたため、清水の作った自転車に乗った女競輪選手は怪我してしまうが、そこから清水の人間離れした競輪選手を目指す努力がコミカルに描かれていく。

最後も悪役はセコい手で清水を妨害するが、まあハッピーエンドで一応終わる。

単純な構成の映画だが意外と面白く見られる映画になっている。

そこにシミキンの真面目で地味な人情味が加わり、わりといい味も出ている。

自転車走行シーンには映像的な面白みもあり中々悪くない一篇。




中々の佳作
シミキンのオオ市民諸君 [VHS]シミキンのオオ市民諸君 [VHS]
(1994/09/21)
清水金一

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2012/11/23(金) 01:22:16 東宝 トラックバック:0 コメント(-)

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