0線の映画地帯 鳴海昌平の映画評

追悼 トビー・フーパー




トビー・フーパー監督が亡くなった。

やはり『悪魔のいけにえ』が代表作ということになるだろうが、個人的には『悪魔のいけにえ2』の入り組んだ展開の方が好きで、結局『2』が最高傑作に思える。

中には『ファンハウス/惨劇の館』とか『レプティリア』のようなイマイチな作品もあったが、『悪魔の沼』はネビル・ブランドやウィリアム・フィンレイが良かったし、『ドレス』はメッチェン・アミックやアンソニー・パーキンスが中々良かった。

『スペースバンパイア』はそう傑作とは思えないものの、どこか80年代にハリウッド50年代のB級SFホラーをわざわざ大金かけて作っているような不思議な感じがあり、そこは好きだった。

『スポティニアス・コンバッション/人体自然発火』は、『ポルターガイスト』の頃と比べると随分地味なSFホラーを撮るようになったなとは思ったし、『レプティリア』のような巨大ワニパニック映画はさすがに向いてないなとも思ったが、『ツールボックス・マーダー』は中々にフーパーらしい美点が出た秀作だったので、地味な扱い(確かビデオストレート)ではあったが、フーパーついに復活、本領発揮!とまで思ったものだった。

その後『遺体安置室-死霊のめざめ-』や『悪魔の起源 ジン』なども撮っていたが、いずれにしても『悪魔のいけにえ』というのは、自分は『2』の方が好きではあるが、やはり一つの映画ジャンルの発明だったのだろうと思う。

確かにホラー映画というジャンル内の映画だろうし、この手の設定やパターンが先に無かったわけでもないだろうが、『悪魔のいけにえ』から派生し、発展していった映画というものを世界的に大量に生み出したわけだから、やはり一つの映画ジャンルを発明した映画監督だったと言いたくなる。

トビー・フーパーさん、ご冥福をお祈り致します。







2017/08/29(火) 01:29:13 R・I・P トラックバック:0 コメント(-)
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