0線の映画地帯 鳴海昌平の映画評

「SM女医 巨乳くい込む」

加藤義一「SM女医 巨乳くい込む」、

開業医の女医・山口玲子は、医師として評判良かったが、独身故に友人の夫と不倫関係にあった。

だがある日、携帯に不倫現場の写真を送りつけられる。

その後も脅迫メールが来て、要求がエスカレートしていくが、それに対応するうちに山口は快感を感じるようになり、過去に目覚めたM性を思い出していく。



徐々に過去に目覚めた性癖を思い出していく女医を描いた作品。

しかしそれが取って付けたような感じにしか見えないのは、山口があんまりMっぽく見えないからで、ドS役の方が生き生きして見えるタイプだからか、なんだからしくない配役に見える。

それでも過去のトラウマ描写の回想シーンはそう悪くもなくて、単に忌まわしい過去という描写ではなく、ちょっと懐かしい歓びの過去の時間のように描かれているところは少し捻りがある。

徐々に山口自らが倒錯的なことを脅迫者に要求するようになる展開だが、せっかくの倒錯展開なのに、妙にあっさり描かれてしまっているのはちょっと惜しい。

色々出来る設定なんだから、もうちょっとケレン味含みで描いた方が面白くなった気もする。

全体的に盛り上がりそうで、妙にこじんまり収まってしまう映画で、山口玲子は役にピッタリではないが、まあ好演はしている。

もうちょっと極彩色の映画にも出来た題材だろうに、あっさりしすぎにも思える一篇。 2016/03/29(火) 00:06:26 その他 トラックバック:0 コメント(-)
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