0線の映画地帯 鳴海昌平の映画評

追悼 曽根中生




曽根中生監督が亡くなった。

ちょっと前まで生死が不明で様々な憶測が飛び交っていたが、数年前に生存が確認され元気に他の仕事をされていることがわかり嬉しかった。

しかしその後新作を撮ってほしかったがお早く亡くなられてしまい残念である。

鈴木清順一派の具流八郎グループの一人であり、日活ロマンポルノ他に多くの秀作を残した名監督だった。

二人の姉妹が逞しく生きていく様を描いた「色情姉妹」、エロと時代劇アクションが融合した「くノ一淫法 百花卍がらみ」、シュールな恋愛奇談のような映画で、新小岩のピンク館の深夜上映を追いかけて見に行き感銘を受けたのも懐かしい傑作「私のsex白書 絶頂度」。

かなり異色なミステリ作品「不連続殺人事件」に、荒井晴彦脚本も秀逸な「新宿乱れ街 いくまで待って」、映画的な魅惑がある「博多っ子純情」や「太陽のきずあと」や代表作の一つである石井隆原作の名作「天使のはらわた 赤い教室」や「嗚呼!花の応援団」シリーズ他などなど、シュールだったり笑劇だったり情緒豊かなドラマだったりを実に映画的魅惑溢れる才気に満ちた秀作に仕立てる名匠だった。

曽根中生監督、ご冥福をお祈り致します。 2014/08/30(土) 00:41:23 R・I・P トラックバック:0 コメント(-)
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