0線の映画地帯 鳴海昌平の映画評

「女子学園 おとなの遊び」

 加藤彰「女子学園 おとなの遊び」、

 金持ちの娘たちの多い夏純子の全寮制私立学園と、公立中学はいつも対立していた。

 ある日、夏の学校にに新任教師古今亭志ん朝がオープン・カーで乗りこんできて、夏はこの新任教師・志ん朝をやっつけようとしてオールド・ミスの女教師・山東昭子を騙して両教師が抱き合ったところで、かねてより山東と噂のあった太宰久雄の教頭を呼び出し混乱させる。

 その後夏らへの攻撃として、公立中学不良グループは仲間の男子3人に、夏らが入浴しているところを覗き見させてその裸を盗撮させようとするが、男子たちは夏らに捕まってしまう。


 
 ダイニチ配給の女子学園シリーズの一作。

 中学生のいたずら話を幾つか見ているようなものばかりで、不良女子学生の抗争映画・・・という感じはあまりしない。

 学園バカコメデイのテイストの方が強く、どこもかしこも馬鹿馬鹿しい喜劇展開になっている。

 ただ金持ちの不良・夏純子が父の仲谷昇に仕事を理由に相手にされなくて寂しい…という描写は随所にあり、その辺も不良映画というより子供映画っぽかったりする。

 ヤクザの岡崎二朗が不良学生の喧嘩はバレーボールの試合で決着つけろって言い出す展開も妙に真面目だ。(苦笑)

 大映性愛青春喜劇によく出ていたダウンタウンの浜田そっくりの菅野直行もまたいつものずっこけ学生役をやっている。

結局最後は退学になった夏純子のために退学反対運動が起き、生徒全員が勝手に修学旅行用のバスをジャックして夏と共にどこかへ行ってしまい、校長の小松方正が全員退学!と怒鳴って映画は終わりで、まあ青春映画までもいかないマンガチックでハチャメチャな多少エロ有り程度の子供映画という感じである。

 その割に主演の夏純子は中学生にはとても見えず、どう見てもOLか女子大生ぐらいの大人っぽい風貌なのだが・・・(苦笑)

全篇に渡ってマンガチックな実写の一篇。



 
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夏純子藤竜也

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2010/09/30(木) 14:00:35 日活 トラックバック:0 コメント(-)
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