0線の映画地帯 鳴海昌平の映画評

追悼 デニス・ホッパー

 
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(2004/12/22)
デニス・ホッパージョディ・フォスター

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 デニス・ホッパーさんが亡くなった。

 命の危険にあることは前に伝え聞いていたが、実際に亡くなられてしまうと改めて寂しいものである。

 俳優としても映画監督としても才気に満ちたとても好きな人だった。

 若いころの「理由なき反抗」 「ジャイアンツ」 、特に監督もしている「イージー・ライダー」は 代表作的に言われる作品だろう。

 こちらも監督もした「ラストムービー」も 良い作品だった。

 役者としては「アメリカの友人 」「ランブルフィッシュ」「フランキー・ザ・フライ」 「|狙X撃X者」「レイクフィアー」「ナイトタイド」なども印象深いが、「悪魔のいけにえ2」が 有名な一作目より好きなのはホッパー氏が好演していたこととも関係している。

 デヴィッド・リンチ「ブルーベルベット」での強烈な印象はやはり忘れ難い。

「ハートに火をつけて」はアラン・スミシー名義で監督し出演したが本人名義の監督作「バックトラック」が後に公開されたがどちらも好きである。

傑作「インディアン・ランナー」「トゥルー・ロマンス」には映画自体によく似合っていたし、好きなジョン・ダール監督のパルプノワールっぽい秀作「レッドロック/裏切りの銃弾」の時もよかった。

 一時期はハリウッド大作の悪役もよくやっていたが、その他「マッドドッグモーガン賞金首」やジョン・フリンと組んだ「ネイルズ」、スチュアート・ゴードンのアメリカの宇宙版トラック野郎映画「スペース・トラッカー」での主演も思い出深い。


 監督作も「イージー・ライダー」「ラストムービー」「アウト・オブ・ブルー」 「カラーズ 天使の消えた街」 など正統派とも思える作家性を示す作品が多く、特に「バックトラック」「ホット・スポット」「チェイサーズ 逃げる天使」などはハリウッド50年代的な古典的な作家性すら濃く見せていて好きな作品である。

 そういう意味では勝新のように役者としても監督としても才気漲る人だった。

 人生においてはかなり荒れた時期もあったし事件もあったが、そういう波乱万丈なものを乗り越えて、老いてからも活躍されていたのが嬉しかったのだが。

 デニス・ホッパーさん ご冥福をお祈り致します。


 


2010/05/31(月) 11:51:23 R・I・P トラックバック:0 コメント(-)
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