0線の映画地帯 鳴海昌平の映画評

「パンティストッキングダイナマイト」

 川島明「パンティストッキングダイナマイト」、

 ある学生はラジオ番組のファンでその番組に向けてはがきを送り続ける。

 しかしなかなか読まれずイライラするが、ある時からよく読まれるようになりハガキ職人となっていく。

 クラスでは暗いつまらない奴と思われてるのに投稿のハガキが受けていることにほくそ笑むが・・・。


 麒麟の川島明の半ば回想的な青春コメディ。

 ほとんど川島自身の実体験の映画化だからか、ハガキが中々読まれず苛ついていく展開などにわりとリアリテイがある。

 人知れない笑いの才能以外に自分の利点を見いだせない若者の映画・・・という点では笑える青春映画にもなっているところがある。

 ラスト、やっとハガキ職人として栄光?を手にしたかのような少年が、普通から行けば不可思議な態度を取ってしまうところにもリアルさがあり、どこか全体的に山下敦弘映画的な感じもある。

 自分の話を映画化すると傑作が生まれるということはよくあるが、これもそういうタイプの意外とよく出来ている佳作な一篇。



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山本浩司宇田鉄平

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  2010/04/30(金) 13:29:35 その他 トラックバック:0 コメント(-)
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